転職活動、一番はじめにすべきこと
「転職しようかな…」
転職について1mmでも考えたアナタ。
次に出てくる疑問はこれでしょう。
「で、転職活動って何から始めればいいんだ?」
ズバリ結論、一番最初にやるべきことは、
「今回なぜ転職するのかを明確にし、自分の中でちゃんと納得すること」
です!!!
結論 Short ver.:転職理由を明確にし、納得する
あなたはなぜ転職するのか?
あなたが望むことは今の会社/職場では実現できないのか?
転職先が決まった時、現職を去ることに未練はないのか?
これらの問いに確固たる自信を持って答えられるなら大丈夫。転職活動中も、退職を申し出た後の引き留めにあっても、ブレないでしょう。
転職理由は人それぞれだし、他人に何と言われようと、自分が納得できるものがあるのなら何でもいいと思います。だって、自分の人生だもの。決めるのは自分。ただし、今の職場を去ることと新しい環境に行くことを天秤にかけて、それなりに未練や不安がある場合はちょっと考え直す必要があるかもしれません。無事内定をもらえて、退職を申し出た後に何が起こるかというと、上司やさらに上の上司による「不安につけこんだ引き止め」です。今回の転職について自分の中できちんと腹落ちしておかないと、中途半端な気持ちで転職をすることになり、引き止められた時に迷ったり不安になったりします。「どう考えても新しい職場に行った方が自分の将来のためになる」という結論に納得しておく必要があります。他人に、上司に、会社に何と言われようと、転職のリスクと利点に納得し、揺らぎ内強い意志を持っていることが大切です。そういう状態であれば、不安なくすがすがしい気持ちで転職できます。だから、転職活動を始める前に「なぜ転職するのか」キチンと納得しておかねばならないのです。
転職理由を明確にし、納得するための具体的な方法
では、具体的にはどうすれば納得できるのか? 効果的な方法を2つ紹介します。
① 紙に書いて内省
まず、自分1人でできることは紙とペンを用意し、転職したい理由や今考えていること、将来やりたいこと等、何でも思いついたものを書いてみます。大事なのは、自分の手で文字を書くということです。タイピングではなく、筆記用具を使って書くことで、頭の中が整理されていきます。
書く時のポイントは大きく3つ。(これらは質問の形は違えど面接で確実に聞かれることです。)
1)過去 現職に就いた理由(なぜ今の職場・職種を選んだ?)
2)現在 転職する理由(現職について何を感じ、考えてる?)
3)未来 将来自分がやりたいこと(それを達成するためにはどうしたらいい?)
紙に書くのは1度ではなく、3日~1週間おきに行うとよいです。毎日やってもいいです。人は日々考えていることが変わるので、今の自分はどう感じ考え、何を求めているのか、自分について深く見つめる時間を取ることが納得いく転職に繋がります。
② エージェントと話す
ある程度自分でまとめられたら、今度は他人と話してみましょう。1人で紙に書いているだけでは、どうしても見えてこない自分がいます。他者と話し、想定外の質問に対して自分がどう答えるかで本当の自分の姿が見えてきます。
家族や友人でもいいですが、転職事情について詳しくなかったり、近しい関係だからこそ心配してくれて保守的・否定的な意見を言ったりすることもあります。自分がよく知っている人からの意見により、進退や将来について自分で判断できなくなるようなら、転職の表も裏も知っている(赤の他人である)エージェントに話してみるのも良いでしょう。ただし、エージェントと話す上で大事なことが3つあります。
① 複数人(できれば5人以上)のエージェントと話す
② 信頼できるエージェント、自分と相性が良いと感じるエージェント複数人と話してみる
③ 話した後にエージェントが紹介してくる求人は真に受けない(よほど面白そうな求人でない限りは軽く流して無視)
① 5人以上
エージェントによって話す内や質問の鋭さ、こちらの回答に対するフィードバックの質が違います。これは話してみるまで分からないので、「当たりハズレがあるのは当然だ」というマインドで気になったエージェントと日程調整して話してみてください。何かイヤな奴だな、とか、自分と合わないなと思ったら今後の誘いは(丁寧に)断って連絡を取らなければいいし、「すごい。自分1人では気付かなかったことに気付かせてくれた!」と感動したなら再度話してみても良いでしょう。ただし、エージェントも仕事でやってるので1人に深入りするのは避けたほうがいいです。
② 相性
人間の直感って、馬鹿にできないです。「なんか、この人嫌だな」「この人と話すと閃きがあるな。」etc…直感を大事にしてください。また話したいと思える人に出会えたら、それはラッキーですし、もういいかな、というエージェントとは今後は連絡を取らなければいいですから。何はともあれ良い人か微妙な人かは話してみないと分からないので、気になるエージェントを見つけたら、転職について自分の考えを壁打ちしてみるとよいでしょう。
③ 求人は無視
エージェントは仕事で他人の相談にのっており、決してボランティアではありません。転職を検討している人に求人を紹介して、自分(自社)経由で入社が決まると収益が入る仕組みであり、どのエージェントも求人を紹介してきます。(初回はヒヤリングオンリーだったとしても、2,3回目には手持ちの求人で相談者が受かりそうな求人を紹介してきます。)よほど興味のある求人・会社なら話を聞いてみても良いですが、そうでないならば無理して付き合う必要はありません。人に紹介されたものよりも、自分で見つけた会社の方が納得して面接に進めますし、自分と企業のマッチ度が高いです。本当に自分の納得する会社・職場に行きたいのならば、探す手間・苦労を面倒がらずに自分で見つけにいくべきなのは当然です。
まとめ
転職活動、企業探しや経歴書作成よりもまず最初にやるべきことは、
「転職理由を明確にし、自分の中でしっかり納得すること」です。
私は~が理由で転職するんだ! と、何があってもブレない強固な転職理由・意志を持ち続けられる人なら、不安なく転職できます。内定をもらう前も、もらって退職を告げた後も、強い意志さえあればあなたの希望を遮る言葉に邪魔されません。
所属の上司や会社はあなたの不安(キャリア・金銭面など)に付け込み、「引き止め」「揺さぶり」を仕掛けてきます。転職の意志が強固でないと、彼らの巧みな言葉に動揺し「やっぱ転職やめようかな」と、これまでの努力がパーになるおそれがあります。深い自己内省に裏付けられた強い意志を持って、誰に何と言われようと揺らがないようにしましょう。この強い意志は、退職を完了させる最後の最後、直前こそ問われてくるのです。
それゆえに、転職活動の開始時にまず最初にやるべきことは「転職理由の明確化&納得」です。手で紙に書いたり、エージェントと話したりして自分の志向性・将来なりたい姿に気付きましょう。ただし、エージェントと話す際は、5人以上の人と話すこと、相性の良いエージェントと話すこと、そして彼らが紹介してくる求人は基本無視すること。転職活動では、こういった手間をめんどくさがらずしっかり取り組むことで、自分に最もマッチした会社との出会いを手繰り寄せられます。
Don’t be afraid. Keep going!