どういうことか
転職アプリ上で企業から【スカウト】が届いて「なんだか面白そう」と思ったら、その転職サービス経由ではなく、自分で企業の採用HPから面談を申し込みましょう。今は「カジュアル面談」を実施している企業も増えており、エージェントやサイトを通してではなく自ら接触しに行くことで企業の採用担当とダイレクトに繋がれますし、自信のやる気度をアピールできて好感度が高くなります。そういった積極性を歓迎してもらえる可能性はかなり大です。
スカウト
世の中に数多ある就職・転職サービスに登録すると、エージェントや企業から【スカウト】なるものが届くようになります。スカウトにも色々レベルがあるらしく、送れる人数が決まっていて「あなたに送っているスカウトは特別ですよ!」アピールを感じさせるものもあります。(うまくできていますね!)転職活動を始めたばかりの頃はこの「スカウト」に嬉しくなるものですが、次第に次々と届くスカウトメールを読んでいる暇がなくなります。スカウトはパッと見て興味を持てればじっくり読んでみるというスタンスの方が余計な時間を使わなくて済みます。
具体的なアタック方法
まず、企業のHPに行きます。「採用(情報)」のページをクリック。「新卒」「中途」など自分に合ったものを見つけましょう。採用担当が開催している各種イベントに参加してもよいですし、急いでいたり、どうしても企業の人と話したいという熱意があるならば直接メールを送って自分が得たいものを得ましょう。「カジュアル面談を希望」という欄があればぜひ面談希望をしましょう。「カジュアル」という名がついているように通常のガチガチ面接ではないですが、企業の担当者も自分の貴重な業務時間を割いていることを考えると、油断しすぎるのは禁物です。「今回転職しようと思ったきっかけは何なのですか?」とゆるふわな雰囲気で聞いてきますが、にこやかな笑顔の裏では鋭い目が光っていますので注意です。こちらもニコやかなスマイルを繰り出しながら、相手企業を知る絶好の機会を無駄にしないようにしましょう。
なぜ転職サービスやエージェント経由ではなく、自分で直接の方が良いのか
データによりあなたの本来の姿や可能性が見過ごされることも
転職サイト経由で申し込むと、採用担当者は応募者の情報を事前に見て大体の人物像を予想します。どの業界志望で、どこ大学出身で、どんな職歴なのか。過去の閲覧履歴や応募履歴なんかも見られていたら気分は良くないです。どこまで応募者の情報を掴めるのかは転職サービスごとで異なるでしょうが、まだ会ってもいないのに少なからずバイアスがかかって評価されるのってどうですか? 一方、自ら企業に応募すれば転職サイトに登録した詳細なデータを見ないまっさらな(とまでは言わないけれども比較的事前イメージなしの)状態で会ってジャッジしてくれます。その時の面接の印象や話を重視して人物像を作り上げてくれるのです。こちらの方が面談前に勝手に醸成されたイメージが無い分、素の自分を知ってもらえますし、それで好感を持ってもらえれば入社後のギャップも小さくなるでしょう。「お祈り」されることを恐れてはいけません。むしろ、この時点で企業と自分が合っていないと分かって良かった、と思いましょう。数多くの面接をしてみて、最高の一社・自分に最適な一社に出会えば良いのですから。
人を介さず連絡することで時間を短縮、「待ち」の煩わしさをカット
エージェントを通して応募すると、自分と企業の間に1人入ることになり連絡が遅くなる上、自分の情報が他者を通じて企業に伝わることになります。エージェントと企業の採用担当は日頃からビジネス上で連絡を取り合っているため、候補者についてアレコレ話しています。仲介人が入ることで間で情報がやり取りされ、少なからず情報が加工されてしまいます。また、「結果はまだかな」などと「待ち」の姿勢になりがちです。自分1人で担当者とコンタクトを取った方が不信感や不安は軽減されるでしょう(※個人的な感想であることご了承ください)。
まとめ
転職アプリで企業から【スカウト】が届き、話を聞いてみたい・応募してみたい、と思ったならば、転職サービスやエージェント経由ではなく、自分で応募することをオススメします。理由は2つあります。まず、転職サイト経由だと採用担当者は応募者の様々な情報を事前に把握でき、話す前に人物像や業務上のポテンシャルを決めがちだからです。数字や過去の出来事だけでは分からない、あなたの本当の良さを知ってもらい、企業とのフィット感・マッチ度を見極めるためには「カジュアル面談」などからスタートする方が良いです。次に、エージェントを介してやり取りをすると自分の情報が他者を通して伝わるため、どうしても主観が入りがちだからです。(仲介人がいることで連絡が遅くなったり、不信感が募ったりすることもあります。)
自分で応募した方が「待ち」の姿勢にならず気持ちが奮い立たされますし、企業の担当者にもやる気・本気を示せます。本当に行きたいのならば、勇気を振り絞って直接アタックしてみましょう!!(落ちても逆に今分かって良かった、と開き直れるくらいのマインドでどんどん行っちゃいましょう!)
大事なのは、人から紹介されたものを信じてその中から選ぶのではなく、自分の目で耳で直感で「良いか」「悪いか」「行きたいか」「行きたくないか」判断することです。自分の責任で選択することで人生に対して責任を持てます。