退職を申し出てからが本当の勝負 不安につけこんだ引き止めにも揺らがぬ強い意志を持て。退職を伝えるのは、決意を固めてブレない状態になってからがベスト!

「引き止め」られて改めて自分を見つめ直す

入りたい企業に出会え、無事に内定をGet。内定通知書、承諾書にサインも完了。職場の上司には退職の意思も伝えた。

はい、ここからがあなたの転職意志が真なるものか問われる苦しい期間の始まりです。会社に隠して転職活動をしていた時よりも、遥かに深く自分の覚悟を問われます。

「本当に…転職していいのか?」

上司やそのさらに上の上司による所謂「引き止め」面談の後、何度も自問自答するでしょう。

答えは分かっているのに。

「もったいない」「君が必要なんだ」「他の部署にだって行ける」「転職なら今じゃなくてもできる」「環境のせいにするのか」「また同じことの繰り返しだ」etc…

人事は離職しようとする社員を不安がらせたり、何ともまともそうな考えを示してきたり、はたまた好条件を提示してきたりと、あの手この手で退職防止に出てきます。なぜなら、採用や社員教育には相当なコストがかかっており、流出するとまた時間とお金がかかるからです。

だけど揺らいじゃダメ! これまでの労力、これからの苦労を考えよ

会社はあなたを何とかして引き止めようとするでしょう。そしてあなたはこれまでの自分の選択を振り返り、今の会社に残ることと、新しい場所へ行くことを比較します。もうこの時には、誰にどんな引き止めをされようと毅然としていられる強い意志を持っている必要があります。

上司や人事部による巧みな言葉、希望を見させる言葉、不安を助長させる言葉にあなたの意志が揺らいでくるかもしれません。自宅に帰ったら転職する気満々なのに、会社に行くとその場の雰囲気に飲み込まれて転職することに一抹の不安を抱くこともあるかもしれません。しかし、たった20~30分面接して話しただけで、その人の転職の良し悪しが分かるでしょうか? 退職希望者の真の思いや考えを探り当てられるでしょうか? 大抵、離職者は本当の離職理由はストレートに言わないものです。(だから、退職面談でいかに本当のことを聞き出せるかが、会社にとっては重要なのです。)これまで数か月以上悩んで考えた上での結論ならば、あなたは怖がらず、自信を持って自分で決めて良いのです。

再度書きます。よく振り返ってみてください。ここまで物事が進展していて(内定、入社決定、退職意志の伝達、引き止め面談)、一度は退職を伝えた今の会社に残る選択ってありますか? これまでの努力は? かけてきた時間は? また新たに転職活動をするエネルギーって出てきますか?

そう、あなたが退職意思を伝えた時点で、もう引き返す道は断たれたも同然と思っておいた方がいいです。(引き止められて残る人もいますが、かなり居づらくなるのと、その後どういう扱い・異動になるかは会社次第ですね。)だから、転職すると決めたなら、そして退職することを会社に伝えたならば、もうその決意をブラしてはならないのです。つまり、自分を追い込まないためにも、決意を固めて絶対揺らがない状態になってから退職意思を伝えるべきなのです。

「なぜ今回転職するのか」自分の中で確固たる理由を持っておきましょう。その強い意志があなたを守り、新たな場所へ導いてくれます。

まとめ

転職は、職場に退職意思を伝えた後が自分との本当の勝負です。退職することを伝えた時点で、今の会社に残る選択肢は断たれたと考えた方がいいです。ということは、「退職します」と言う前に自分の中で「もうこの場所に未練はない。総合的に考えて、私は新しい場所に行く」と吹っ切れていることが望ましいです。もし少しでも転職に対して怖さや不安があるのならば、人に言う前にもっとよく考えた方がいいです。近い将来、自分を追い込まないために。

会社に引き止められた時に「いや、どんなに言われようと私の意思は変わりません」そう心の中で断言できるか。この準備ができてから職場に退職を伝えましょう。引き止め面談で優柔不断な態度を見せるようでは準備が足りないといってもいい過ぎではありません。退職にはあなたの確固たる強い意志が問われるのです。

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