エージェントを100%信じるな! 応募先は自分で決めよう

転職エージェントはその求職者が興味を持ちそう&受かりそうな求人を紹介してきます。本当に自分が納得できる企業に行きたいのならば、自分で調べて自分で応募するのをオススメします。

転職・就職エージェントの活用方法

筆者が半年以上かけて転職活動をしていた中で気付いた、転職・就職エージェントのベストな活用方法をお伝えします(個人の意見感想考えです)。それは、エージェントとは「自己分析と企業調べを目的に付き合う」ということです。

エージェントとのやり取りが始まると、大抵1~2回目の面談で求人を紹介されます。各企業の紹介や今回応募可能なポジションについて詳しく説明するエージェントもいれば、「求人票を送るので気になるものがあれば言ってください」というスタンスの人もいます。しかし、それらの求人によほど興味がない限りは、「へえ、こういう企業があるんだな」というレベルで見ておけば大丈夫です。エージェントは応募を進めてきますが、無理して選考に進む必要はありません。

以上を踏まえた上でエージェントを活用する利点は大きく2つあります。

① 今まで気付かなかった自分に気が付ける

自分1人で自己分析をするだけでは不十分です。他人と話すことで、今まで気がつかなかった自分の志向やなりたい姿が見えてきます。ただし、誰と話すかによってその効果は違ってきます。友達よりは、転職事情の表と裏についてよく知っているエージェントの方が自己分析をするのに適しています。エージェントに向かって真剣に話し、それに対して適切なフィードバックをもらうことで新たな自分に気が付きます。(ここで大切なのは、そのフィードバックがどれだけ鋭く質が高いか、によって大分違ってくるとうことです。ですので、数多くのエージェントと話してみて、「この人は上手く自分を引き出してくれる!」という人見つけてください。

② 絶賛人募集中の企業を色々知れる

エージェントと面談をすると、希望の業界や職種を聞いてきます。それに回答すると、エージェントの手持ち求人の中から、その求職者の職歴やレベルに合った企業やポジションを紹介してきます。複数人のエージェントと話すと分かるのですが、どのエージェントも紹介してくる会社や職種があり、今の自分が受かりそうな求人がどんなものかが何となーく分かってきました。ただし、世の中には数多の会社があるので、それらの求人軍に囚われる必要は全くなく、自分であの手この手を使って最適な企業を探すことが大切です。エージェントが紹介してくる企業は、興味のある業界で人を募集中の企業を知る一環と見なし、本心から興味を持てたら深く調べていけばOKです。

実体験

転職活動中、10人以上のエージェントと話し、色々と求人を紹介してくれました。ですが、不思議なことになぜか自分が心からピンとくる会社がなかったのです。最も良いと感じていたエージェントから紹介された求人の中にさえありませんでした。最終的に、入社を決めた会社は自分で見つけて自分で応募したところでした。そこが一番自分の中で腹落ちできて、入りたいと思えたのです。

なぜこのようなことが起こるのか筆者は考えました。エージェントは求職者と面談し、希望の業界・職種等をヒヤリングし、自社の手持ちの求人の中から求職者にマッチしていてレベル的に受かりそうな企業を紹介します。エージェントも仕事をしており、なるべく無駄な時間を使わず、彼らが内定をゲットして入社することを望んでいます。それが実績になるからです。

エージェントの報酬体系を考えよう

エージェントはボランティアで他人の話を聞いているのではありません。面談をし、その人に合っていそう&受かりそうな求人を紹介し、面接対策をし、内定&入社することで紹介先企業から報酬を得ます。大抵は、求職者の年収の何パーセントかがそのエージェントに入ります。だから、エージェントとしては求職者に何としてでも内定をgetし、入社してもらいたいのです。年収交渉だって可能で、年収が上がればエージェントの報酬も上がるので求職者との利害は一致します。しかしながら、その求職者に本当に最適な企業を紹介している、と断言はできません。なぜなら、紹介できるのは人材会社が保有している求人の中からですし、求職者としても自分が心から入りたいとは思っていない会社に入社して幸せでしょうか。人生を他人任せにしたくないならば、選考に進む企業は自分で探し、決めるべきです。

エージェント経由の面接ならフィードバックをもらえる。試しに面接を受けてみるのはアリ

紹介された求人の中で面接を受けてみてもいいかな、と思った企業があった場合は選考に進んでもよいでしょう。ただし、企業調べ等それなりに時間を使うので、安易に応募するのではなく、もし受かったら入社を検討したいというレベルの会社にしましょう。もし落ちても、エージェント経由で受けると面接のフィードバックをもらえます。これは自分が採用担当者からどう見えているか客観的に分かるのでかなり自己理解に役立ちます。耳の痛いネガティブなフィードバックこそ、自分の姿を表しますし、改善できるなら改善した方が今後のためになります。また、その企業との相性も分かり、エージェント経由の面接は結構勉強になります。

筆者はエージェントから紹介された企業の面接を何社か受けたのですが、ある採用担当者が最後にフィードバックをくれて、それがとても心に残っています。詳細は書きませんが、その方の鋭いフィードバックのおかげで、これまでの自分の行動の仕方を反省し、転職活動の仕方をより良い方向に変えることができました。エージェントから紹介された企業はどれも自分が心から行きたいとは思えなかったのですが、こうしたフィードバックを沢山もらえたことは良かった点です。ですので、エージェントの活用方法の一環として、面接を受け採用担当者が抱く自分に対する印象やコメントを参考にするのは自己分析のためにもアリです。

実体験

良かったエージェント

転職についての面談をして返してくるコメントや質問内容が鋭い。質が高いフィードバックを繰り出せる。自分の転職に関してメリット・デメリット両方話してくれる。

悪かったエージェント

最悪だったのは、「こっちも自分の時間と労力を使うんだから、自分と二人三脚で転職を目指すなら、他のエージェントとは組まないこと」と強制してくるエージェント。

彼らも人間であり、相性があるので、嫌な思いをしても気にせず他のエージェントを見つけてたりしてどんどん転職活動を前へ進めましょう。「気にしない」ということは何をするにしても、ストレスを抱えないために大切です。

まとめ

転職活動でエージェントと関わる場合は、上手く付き合うようにしましょう。紹介された求人を鵜呑みにして勧められた企業から選ぶことに満足しますか? あなたの転職を納得いくものにするためには、本当に自分が心から入りたいと思える企業に出会う努力・手間暇が必要です。エージェントと話すことで自己理解を深めつつ、応募する会社は自分の意志で決めましょう。

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